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I'm All Smiles [JAZZ]

昨年の秋頃のことだが、月に1、2度参加しているセッションでこの曲をやることになったことがあった。
その時はリアルブックからのコピーを見せて頂いて演奏したのだが、演奏しながらこの美しい3拍子の曲は随分前に誰かの演奏で聞いたことがあるな、と思った。
終わってから一緒に演奏していた山口和与さん(b)がハンプトン・ホースがやっているね、と言った時にそのLPのことを思い出した。
まだ松山に居た頃に聞いていて好きだったこのアルバムを、あらためてHMVにCDで注文して取り寄せた。
他にもハンク・ジョーンズとトミー・フラナガンのピアノデュオの演奏をiTunesからダウンロードして聞いてみた。

面白いことに同じ曲なのに両者のコードはかなり違うのだ。
リアルブックのコードと照らし合わせるとさらに三者三様で、入り乱れている状態だ。
例えば、前半の印象的な16小節間をまずハンプトンは

D7(#9)|GM7|CM7|F6|
Em7|A7|DM7|DM7|
Abm7|Db7|GbM7|Cb(#11)|
Em7|Em7|Bb7(#11)|A7
と演奏している。

414VFVS9N5L._SL500_AA300_.jpg

ところが、ハンク&トミーとリアルブックとは最初の2〜3小節がすでに違うのだ。
D7(#9)|Gm7|C#7(#9)|
4小節目はハンク&トミーはFM7、リアルブックはCM7である。

さらに、ハンク&トミーとリアルブックは次の5〜8小節を
Am7|D7|Bm7|E7
で演奏している。

00042281786327.jpg


更にややこしいことに次の9〜12小節はハンク&トミーとハンプトンが同じ、今度はリアルブックだけが
C#m7|F#7|BM7|G#m7|
としている。

長くなるので後は簡単な説明にするが、サビの部分は若干の誤差があるが大筋は同じ。
最終部分はサイズもコードも三者三様。
リハモナイズという訳ではないと思うのだが、動きが大きいメロディーだとこんなことも起こり得るのかもしれない。

とはいうものの、ハンプトンとハンク&トミーの演奏はどちらも素晴らしく、物憂い雰囲気を持つこの曲を優雅に聞かせてくれます。

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