SSブログ

240408@シグナス Agua Caliente [LIVE]

5月いっぱいで閉店が決まったシグナスですが、老舗のクローズを惜しむ声も多く、先月あたりから来店される方が増えているようです。
出演する側も最後に演奏してみたいと思うミュージシャンが多く、5月の出演者はいつもより早く決まったようでした。
逆に僕は9月8日に決まっている、いつもはシグナスでやってた田井中福司さんとのライブの場所を決めなくてはならないので少し焦り気味(~_~;)です。

さて話を戻して、3ヶ月振りに「Agua Caliente」のライブをシグナスでやりました。
予約された以上の方々にご来店いただけて開始前から熱気あふれる店内でしたが、いつものように3人のコーラスによる「銀座カンカン娘」からスタート。
この曲からスタートするのが銀座ならではということで、この日も素敵なコーラスを聞かせてくれました。

3人のソロの曲も含めて、この日のセトリを書いておきます。

1st
1) 銀座カンカン娘
斎藤裕美子
2) 異邦人
3) Love Squall
4) 桃色吐息
内田ゆう
5) 飾りじゃないのよ涙は
6) 舟唄
7) 時代
Ayumi(as)
8) Hi-Fly
山下由紀子
9) Close To You
10) 夜来香
11) 春よ、来い

2nd
1) Love Is a Many-Splendored Thing (Trio)
2) 青春のリグレット (斎藤裕美子)
3) かもめの街 (内田ゆう)
4) ブルーライトヨコハマ (山下由紀子)
5) ルビーの指輪 (斎藤裕美子)
6) 街の灯り (内田ゆう)
7) いいじゃないの幸せならば (山下由紀子)
8) Softly, As in a Morning Sunrise (Ayumi)
9) Old Time Jazz (斎藤裕美子)
10) 希望 (内田ゆう)
11) 星の流れに (山下由紀子)
Enc) テネシーワルツ

良い曲ばかり!
3人はそれぞれ歌が上手いので、どんなアレンジにしてもさらに良い感じに仕上げてくれます。
バンドメンバーそれぞれの演奏も素晴らしく素敵なライブがやれました。

アンコールは3人のコーラスによるテネシーワルツでした。
次回が決まったら、是非また聞いていただきたいと思います。

斎藤裕美子 (vo)
内田ゆう (vo)
山下由紀子 (vo)
Ayumi (as)
小野孝司 (p)
酒井一郎 (b)
丹寧臣 (d)

IMG_4150.JPG

nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

240308@アーリーバード [LIVE]

Duke Pearsonというピアニストがいます。
60年代以降の活躍が目立つ人なので、遅れてきたBop Pianist と言えるかもしれません。
BlueNoteレーベルでは Horace SilverやSonny Clarkの後を担った人にあたるのでしょうが、ネット上ではB級ミュージシャンなんて書かれていました。
それはマイルスやコルトレーン、ビル・エバンスのようなイノベーターではないけれど、優れた作品を残したジャズミュージシャンという意味なのでしょう。

ジャズファンは名だたるミュージシャンを一通り聞くと、次の人を聞きます。
そうしてジャズミュージシャンの層の厚さを知り、奥深さを感じてくるようになると濃いジャズファンになっていくわけなのですね。ジャズ沼にハマっていくわけです。

今回のアーリーバードでは、そのDuke Pearsonの作曲による「Jeannine」からスタートしました。
軽快でとても良い曲ですが、転調も多くやり慣れないキーが多く出て来るので演奏するに中々難しい曲です。

そしてまた、ジャズファンにとってはやはり二巡目にあたると思われるTadd Dameronというピアニストがいます。
Dameronにはたくさんの佳曲があり、それらは今ではたくさんのジャズミュージシャンによって演奏されています。
そのDameronの「Mating Call」というコルトレーンの参加が大きなインパクトになっているアルバムの中から3曲ほど演奏しました。

多少、マニアックにお送りした1stステージの後の2ndでは久保田早紀で大ヒットした「異邦人」をAfroとSwingのリズムにアレンジして演奏しました。
昭和世代の人には喜ばれる題材ですが、少し狙い過ぎな気もしました。[わーい(嬉しい顔)][あせあせ(飛び散る汗)]

いつもより少し静かな客席だったためか残念ながらアンコールの声がなく、せっかく用意していた八代亜紀の「舟唄」は出番がありませんでした。というわけで、次の機会にまた演奏したいと思います。

この日のセットリスト
1st
1) Jeannine
2) Gnid
3) Soultrane
4) Bye-Ya
5) On A Misty Night
6) That Old Feeling

2nd
1) Ihoujin(異邦人のAfro~Swing ver.)
2) Isfahan
3) Someday My Prince Will Come
4) Stardust (with N.Ogata-as)
5) Hi Fly
6) Tin Tin Deo

Takashi Ono (p)
Moriyoshi Shibuya (b)
Hidehiro Kanaizuka (d)

次回のこのメンバーでのアーリーバードはGW終盤の5月4日(土)になります。
ぜひ、聞いて下さいね。
ご予約をお待ちしています。

L1120255.jpeg
このアーリーバードでのライブの翌日は、台湾のDiva簡詩敏さんを招いて銀座シグナスでライブをやりました。簡詩敏さん(写真左)の番組のためにシグナス店内でインタヴューを受けるマスター(真ん中)と通訳のLaila Chengさん。
寂しいお知らせになりますが、その銀座シグナスは残念ながら5月いっぱいでクローズとなります。
閉める前に4月5日(金)にトリオで、また最後の5月31日(金)はカルテットで「Cygnus Last Live」をやります。
他にも出演予定がありますが、それぞれの月のスケジュールでお知らせ致します。
是非、お運び下さい。ご予約をお待ちしています。

nice!(5)  コメント(4) 
共通テーマ:音楽

240216@サニーサイド [LIVE]

2月16日は高田馬場サニーサイドでトリオ+1では3回目のライブでした。
今回はウォームトーンとジャズへの深い傾倒で魅力のトランペッター伊勢秀一郎さんをゲストにお迎えしてカルテットでお送りしました。

フロントがトランペットの場合だと勢いで押し通す人もいるのですが、伊勢さんの場合は聞きながら待っているような静かな部分と勢いのある部分が両極端なので、ステージを通して気が抜けませんでした。
伊勢さんを昔からよく知るサックス奏者にその話をしたところ、伊勢さんが長年やりたかったことがカタチになってきたんだろうと言ってましたが、そうなんだと思います。

ところで、今回は初めての方がいらしてくれました。
ハワイ在住の友人がサニーサイドの近所に住むご夫婦にこのライブを紹介してくれたり、先日の銀座のライブで歌った秋羽さんが友人2人を連れて来てくれました。

この20代の若い3人の女性はジャズライブは初めてだったとのことですが、ここまでアドリブが多いとは思ってなくて驚いたそうです。
ジャズはアドリブ主体の音楽で普段からそれを演奏している僕にはその話が逆に新鮮でした。
でも、演奏者が音楽を楽しんでいたことや各々の熱い演奏で飽きなかった、自然と笑顔になりましたと
感想をくれました。

考えると世の中にはジャズライブに遭遇してない人の方が多いのだから、まだまだオーディエンスを増やすことは出来るはずだと思いました。

1st
1) The Night Has a Thousand Eyes
2) Buhaina Buhaina
3) Satin Doll (6/4)
4) Body And Soul
5) 暴走自転車

2nd
1) さんさ時雨
2) Do You Know What It Means To Miss New Orleans
3) What Is This Thing Called Love
4) My Little Brown Book
5) Speak Low
Enc) Yardbird Suite

Syuichiroh Ise (tp)
Takashi Ono (p)
Yukihiro Takao (b)
Masanori Ando (d)

早々に次回は6月13日(木)に決まりました。
ゲストは日本を代表するアルトサックス奏者の大森明さんです。
ご予約をお待ちしています。

240216@sunny.jpg
終演後に
nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

240108@シグナス Agua Caliente [LIVE]

もう随分、日が経ってしまいましたが、今月8日に昭和歌謡ライブをやりました。
これまでにもこのようなライブを何度かやりましたが、今回は「Agua Caliente」のメンバー全員が初めて揃った上に曲数的にも内容的にも充実したライブになったと思います。
選曲の大部分は僕からの提案で、ピアノトリオの伴奏でも映えるようにジャズアレンジしたものを歌ってもらいましたが、3人とも素晴らしい歌唱で応えてくれました。

「Agua Caliente」はテレビやスタジオでのコーラス、ボーカルとして長年のキャリアを持つ3人のボーカリストのユニットです。
僕と仕事で付き合いのあった齋藤裕美子が集めてくれました。
日本に住む人たちで、その業界トップの彼女たちの歌声を聞いたことがない人はいないと思います。
3人とも名前に「ゆ」が付くので、「ゆ→湯→温泉→Agua Caliente」と命名しました。

また今回は、齋藤裕美子の友人のAyumiさんがサックスでゲスト出演してくれて、彼女がメインで演奏するジャズスタンダードも交えてお送りいたしました。


1st
01 銀座カンカン娘(全員)
02 ルビーの指輪(齋藤裕美子)
03 Love Squall
04 桃色吐息
05 街の灯り(内田ゆう)
06 希望
07 Memory
08 Softly, As in a Morning Sunrise(Ayumi)
09 逢いたくて逢いたくて(山下由紀子)
10 中央フリーウェイ
11 星の流れに

2nd
01 ウィスキーがお好きでしょ(齋藤裕美子)
02 喝采(内田ゆう)
03 ブルーライトヨコハマ(山下由紀子)
04 Someday My Prince Will Come(Ayumi)
05 愛のテーマ(齋藤裕美子)
06 川の流れのように(内田ゆう)
07 いとしのエリー(山下由紀子)
08 Old Time Jazz(齋藤裕美子)
09 飾りじゃないのよ涙は(内田ゆう)
10 片思い(山下由紀子)
enc テネシーワルツ(全員)


Member
齋藤裕美子 (vo)
内田ゆう (vo)
山下由紀子 (vo)
Ayumi (as)
小野孝司 (p)
渡部拓実 (b)
枝川淳一 (d)

Agua Caliente.jpeg
山下由紀子さんは遠方のため写真撮影の時に不在
nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

240106@アーリーバード [LIVE]

2024年初ブログです。
今年は年頭の思いをブログに書くこともなく、あっという間に2週間が過ぎてしまいました。
昨年の大晦日と年が明けて2日までの3日間がお正月休みでしたが、正月3日から普段と変わらず演奏活動をスタート致しました。
3連休あると身体が妙に安心するのか、逆に体調が悪くなってしまったりしてちょっと心配しましたが、再開すると徐々にまた自然に動けるようになりました。

活動を再開しても8日のライブのアレンジが全部仕上がってなくてバタバタと時間が過ぎていきましたが、それも終わってようやくオフの今日にブログの更新まで辿り着いたところです。

今年の誕生日が来ると68才になるわけですが、小中学時代と高校時代それぞれの同級生のLINEグループのやり取りが活発で、5〜60年の時空を越えてのやりとりを楽しんでいます。
引退してゆったりと暮らしている人もいれば、まだまだ現役で仕事をしている人もいます。

僕自身は、小さい頃にイソップの「蟻とキリギリス」を読んだ時にキリギリスになってはいけないと強く思ったわけですが、実際の人生はそうではなく、若い頃から好きなことをやらせてもらって好きなように生きてきたキリギリスだったのですね。
蟻さんのようにガムシャラに働いてきた竹馬の友たちからはありがたいことにライブに足を運んでもらったり、物心両面で応援をしてもらっています。
芸の追求というものは生涯に渡ってするものであろうし、なまじ安定するとサボっちゃうかもしれないので、自分の体力が続く限りは今のペースでやらせていただきたいと思っています。

という訳で、本年も宜しくお願い致します。

6日には今年最初のリーダーライブを錦糸町アーリーバードで演りました。
以前は毎月1回やっていたのですが、最近はアーリーバードのスケジュールが埋まるのが早くなって今回は昨年の8月以来、久しぶりの出演となりました。

最近はBopに拘らずにいろんな曲、特にスタンダードをどのように演奏するかに関心が向いて来ました。
Bopの曲は自分の好きなミュージシャンのコピーやその様式に基づいたやり方で演奏したいと思いますが、スタンダードを自分の好きなように演奏するとライブ全体に広がりが出てくるように感じます。
なので、この日はこれまでよりスタンダードを多目に用意しました。
そうしたら、この当日の朝に先輩ギタリストの宮崎カポネ信義さんから遊びに行っても(ミュージシャン用語で一緒に演奏したいという意味)いいか?という連絡をもらったので、トリオとカルテット、マスターのサックスも交えたクインテットの3パターンでお送りいたしました。
宮崎さんとは上京した頃すぐに知り合ったので40年以上になりますが、その間もあまりお会いすることはなく、今回も10年以上(?)ぶりの共演でした。

その宮崎さんの素晴らしい演奏に加えて、この日もいつも応援してくださる皆様と初めての方もいらして下さり楽しいライブが出来ました。
ありがとうございました。

1st
1) That Old Feeling
2) Love for Sale
3) Love Is A Many Splendored Thing 〜 Misty
4) Blue Bossa (with Nobuyoshi Capone Miyazaki-gt)
5) Cool Struttin' (with Nobuyoshi Capone Miyazaki-gt & Noboru Ogata-sax)
6) I'll Remember April (with Nobuyoshi Capone Miyazaki-gt)

2nd
1) Hi Fly
2) Freeway(中央フリーウェイのSwing Ver.)
3) Someday My Prince Will Come (with Nobuyoshi Capone Miyazaki-gt)
4) Alone Together (with Nobuyoshi Capone Miyazaki-gt & Noboru Ogata-sax)
5) The Things We Did Last Summer (with Nobuyoshi Capone Miyazaki-gt)
6) Tin Tin Deo
enc) Autumn Leaves

Takashi Ono (p)
Moriyoshi Shibuya (b)
Hidehiro Kanaizuka (d)

L1110932.jpeg
アーリーバードの近くから


nice!(4)  コメント(2) 
共通テーマ:音楽